ゼロがつくった家 施工例

Case08 仕切りを持たないオープンな暮らしが家族を近づける


まるで、幼いころに誰もが憧れた、大樹の上の秘密基地のよう。今年の3月に竣工したばかりのSさんの新居は、そんなワクワクした期待感でいっぱいの住まいです。

ロフトまで吹き抜けとなった1階のリビングは、陽当たり・風通しともに抜群。パイン材の良い香りに包まれているうちに、藤沢の住宅街にありながら、大自然の中のログハウスで過ごしているような気分になります。

「間取りは、ほとんど自分たちで考えたんですよ」と話すのはSさんご主人。1階にはリビングダイニングとキッチン、そして階段脇のスぺースにパソコンを置いて、ちょっとした書斎を設けました。2階はご夫妻の寝室に子供部屋、バスルーム。きっちりパブリック空間とプライベート空間を分離していながら、吹き抜けによって繋がれている感覚があります。

「子供たちの部屋には、ドアや仕切りをつくりませんでした。渡り廊下で結ばれた私たちの寝室にも、家の中に向かって大きな窓があります。住まい全体が、ひと続きの大きな空間なんですよ。いつでも家族の存在を肌で感じることができるように」。
2階の上につくられた広大なロフトスペースは、3人のお子様たちの格好の遊び場。お友達が来ると、みんなで布団を敷いて眠るそうです。『アルプスの少女ハイジ』の屋根裏部屋のようで、なんとも羨ましいかぎり。

「もちろん、素人が考えるには限界があります。思い描いたプランを実現するために、ハウスゼロの大浦さんからはさまざまな提案をしてもらいました。もともと、1階で考えていたバスルームを2階に設けたのも、その方が1階の空間を広く使えるとアドバイスがあったからです。住んでみて、その良さを実感していますよ」


暮らしの楽しみが詰まったSさんの住まい。その快適性は、目に見えないところにある優れた性能に支えられています。
まずはオール電化。慣れないうちはとまどわれたと言いますが、今ではその使いやすさと安全性に大満足なのだとか。
また、屋根や内壁には、断熱性の高いウレタンフォームを装備。南側の窓には、光を通して熱を通さない遮熱ガラスが用いられています。「家を建てるなら、高性能住宅にしたかった」というご夫妻の願いと、ハウスゼロの建築力が見事に結実したカタチとなりました。

「借家の時は考えもしませんでしたが、この家に住んでいると、いろいろつくりたいって気になるんですよ。大浦さんも、『自分たちでできそうなところはつくってみてください。お手伝いしますから』と言ってくださって。
そうそう、このダイニングのイスは、家族みんなでつくったんですよ。工具を貸してもらって、子供たちがニスを塗って。これから夏に向けてウッドデッキもつくるつもりで、今相談中なんです。外構を整えたり、木にニスを塗ったり、やることはたくさん。自分たちでつくりあげていく家なんだと思うと、一層愛着が湧きますね」。